早いもので、2024年ももう4月。
マレーシアは3月から4月末が確定申告のシーズンとのこと。
オンラインでも受け付けているようだったので、自宅のノートPCを使って申告しました。
インターネットを使った確定申告は、マレーシアではE-fillingと呼ばれています。
無事完了したと思っていたところ、入力フォームを間違えたことに気づき、税務署まで足を運ぶ羽目に。

入力内容がおかしくても最後まで入力できてしまう仕様・・・Orz
2023年、私はマレーシアにいた期間が182日未満だったため、本来はMフォームというフォーマットに入力しなくてはなりませんでした。
ところが「2024年2月で182日過ぎたはずだし、BEフォームのはず」と勘違いして誤入力。
やらかしてしまいました。
マレーシアで初めてE-filingを行うという方は「どのフォームで申請するか」はとても重要ですので、最初にしっかり確認することをお勧めいたします。
私の二の轍を踏まないようにお気をつけくださいませ泣。
- マレーシアでE-filingの入力フォームを間違えた場合、どうなるか知りたい方
- 修正方法について知りたい方
LHDNへ直接修正手続きに行く
マレーシアの税務署に足を運ぶ
税務署ならどの地域でもOKというわけではなく、Tax Born Letterという書類に記載されている管轄に届け出ないとだめなそうな。
マレーシアの税務署はLHDN(Lembaga Hasil Dalam Neger)と呼ばれています。
有給休暇が余っていたので、リーダーから「使った方がいいよ」と言われ、適当に金曜日休みをとっていたのが幸いしました。
事前に「辺鄙なところにあるからGrabで行った方がいい」と話を聞いていたので、行きはタクシーを使用。

最寄駅からも歩けないことはないけど、かなり大変・・・。
無事、目的地へ到着しました。
LHDNの敷地内
敷地内には複数の建物があります。
建物からは税務署というよりも、個人的には団地のような印象を受けました。
E-filingの修正手続きを行う棟(Tax born letterにも記載あり)へ向かい、Gフロアで名前と電話番号を記載。
該当フロアまで移動し、受付で要件を話してチケットを発券してもらいます。
番号が呼び出されるまで椅子に掛けて待つスタイル。

私と同じように修正が必要だったのか、結構待ってる人いたなぁ・・・
日本の税務署や銀行の手続きと同じでした。
中の様子はこんな感じです。

順番が呼ばれたあと、窓口の人にDeepL使いながら理由を説明しました。
Tax Identification Noを聞かれ、EAフォームという日本でいうところの源泉徴収票のコピーを渡し、5分程度で終了。
半年たっても、まともに会話ができない自分に時折悲しくなります。
「今後の対応については30営業日以内に連絡あるよ・もし何も連絡なかったら下記にコンタクトとって」と書かれた紙を受け取りました。
【修正22/07/2024】
上記についてコメントをいただき、改めて書類を見直したところ「90営業日以内」と書かれていました。

見るところを間違えていたようです。
大変失礼いたしました。
帰りもGrab使おうと思っていたところ捕まらず・・・。
捕まったと思ったらGrab側からキャンセルを受ける始末・・・。
結局最寄り駅まで歩きました。
マップアプリの罠
私は日本にいたころは散歩するのが好きでした。
10km程度でしたら歩くのも苦になりません。
税務署から最寄り駅までアプリによると距離にして2km程度。
しかし、実際は1時間ほどかかってしまいました。
iPhoneにデフォルトで入っていたマップアプリを使い、その通りに進みました。
しかしアプリが指し示す最短ルートには道はあれども歩道がないのです泣
「そこ歩いたら車に轢かれるよね」というルートが提示されていました。

日本の交通インフラがいかに整っているか思い知らされた・・・。
この点については昨年部屋探しの際に思い知らされていたのですが、時間が空いていたので忘れていました。
「あぁ、またか・・・」と苦い記憶が蘇ります。
場所を変えてGrabを捕まえようとしたのですが、iPhoneの電池も切れかけて近くにコンビニも見当たらず。
マップで見た駅の方角を記憶に呼び起こしながら、勘を頼りに歩いたところ、どうにか辿りつきました。
日本だと3月くらいはまだ寒い季節だと思うのですが、マレーシアは日中常時30度越えなので、駅に着いた時には汗だくになっていました。
入国後182日たった後、給料からどれくらい税金引かれるのか
私の給料は月RM9,000。3月から外国人税がなくなり、通常の税率に変更されました。
「どれくらい給料から天引きされるのだろう?」と分かってなかったのですが、5%程度しか引かれてませんでした。
KPIの結果でRM300上乗せされて税引き前の給与はRM9,300、実際の支給額はRM8,868。
「HR計算ミスってない?」とちょっと心配になるくらい引かれてません。

たったの5%しか引かれない・・・だと・・・!?

・・・考えが甘いねぇ・・・。
【2025/3/15追記】
最近天引き額が増えたな・・・と思っていたのですが、理由が分かりました。
2024年3~12月の天引き額は、2024年1・2月に外国人税として払いすぎていた税金と相殺されていたようでした。
そりゃ安かったわけだわ・・・。
今ではインセンティブを満額もらった場合の総支支給がRM9,700、天引き額がRM960ほど。
だいたい10%程度でしょうか泣。
日本よりはマシですがそこまで安いという印象ではありませんね。
マレーシアと日本の税制について思うこと
マレーシアでE-filingを行ったときに、日本での年末調整や確定申告を思い出しました。
E-filingの設計は正直穴だらけで間違いを誘発しやすいとは思います。
私の同僚も何人か私と同じミスをしていました。
ただ、全体的な税制は日本よりシンプルだと思います。
今のところ税額もそれほど高くありません。
私の世代は年金を本当にもらえるのか謎なので、自分で稼いだお金は自分で管理したいと思っています。
確かにマレーシアより日本の方が多額の税金を投入しているためか、交通インフラや公共設備は整っています。
年金や保険制度も日本の方がしっかりしていると思います。
ですが「有無を言わさず自分の給与から多額の金を徴収されることに納得できるのか?」と言われれば、私はNoです。

自分で稼いだお金はできるだけ自分で使い道を選びたい!
4割近く税金でもっていかれるのはさすがにきつすぎる・・・泣
「高齢者を支えるために、社会保険料の増額が必要」という理屈も納得できません。
子供が増え続けること(不可能)を前提としたネズミ講をどう信じろというのでしょうか。
日本の好きなところはたくさんありますが、私にとっては労働があまりにきつく、天引きされる税金を高く感じてました。
マレーシアはその点手取り額が多いので「自分の収入を自分でコントロールできる」感覚を得やすいです。
金銭面に関して自分のコントロールできる範囲が広がることはQOLを高めるのに一役買っているなと実感します。
追加手続き
6月末に追納してくださいとMyTaxに通知あり
通知が来ていたのは6月半ばでしたが、私が気づいたのは8月でした。
私の修正手続きが受け入れられなかったのか、そもそも書類が足りなかったのか・・・。
還付なしなら百歩譲って納得できなくはなかったのですが、追徴とは。
「マレーシアに来てまで月収18万くらいの生活をしていた意味とは・・・」と考えると悲しくなったので、すぐにLHDNへメールで問い合わせました。
問い合わせはこちらのページから行いました(2024年8月現在)
返信担当者によって異なる必要提出書類
最初に提出を求められたのは下記5点。
- A copy of full pages of passport (need to verify by employer)
- In Out Schedule (2023年に出国した日があったかの確認書類)
- EA Form
- Tax borne letter
- Tax Relief Receipt/Evidence (if any)
メールをもらった次に日に返信しました。
この書類を提出すると、別の担当者から「あなたの還付金給付額は決定済みです」と返信が。
「あぁ、良かったぁー」と思ったのですが、念のため還付金の振り込みがいつ頃になるか再度問い合わせ。
同じ担当者からしれっと「あなたは追加で税金を納める必要があります」とのこと。
「何言ってんの?この人?」
どうやら担当者のチェックが適当だったようでした。

結局どっちなんよ・・・笑
おそらく私が修正手続き中という経緯も分かっていないのだろうと推測。
「MyTaxの通知やメール履歴そもそも共有していない・確認もしていないのでは」と感じました(おそらくMyTaxで私へ通知を送った人(自動かも)と今回のメール対応者は違っていそうだったため)。
担当者が変わっても対応を引き継げるように、これまでの経緯を作成しメールに添付する作戦をとりました。
すると、また異なる提出書類を指示されました。
- Confirmation Letter on whether the tax is borne by employer or employee.
- EA Form 2023
- Monthly Tax Deduction Form (PCB) for 2023
- 2023 in & out Schedule
- Original Passport
- Copy of the Passport (all pages)
- Confirmation on refund payment mode
「オリジナルパスポートってどういうこと?」と思いましたが、埒が明かなそうだったので、再び直接LHDNまで足を運びました。
2回目のLHDN
今度は手続きを間違えないように、提出書類の書かれたメールコピーも持参しました。
取引は前回と似たような感じで終了。
帰宅後「振り込み遅かったらこの人に確認して」と教えられた担当者に、LHDNへ書類を提出した旨をメールにて連絡。
「これで終わってくれ」と願いながら数日待ちました。
おわりに
E-filingを終えて「手取りが多いってすばらしい!」と思う反面、「お役所仕事ofお役所仕事はどうにかならないものか・・・」とも思います。
進捗を確認したくて何度か担当者にメールで問い合わせをしているのですが、返事が来る気配はありません笑
お金に困っている状況ではないので「郷に入っては郷に従え」という言葉に倣い、ゆっくり先方の回答を待ちたいと思います。
<追記>
9月後半もう1度LHDNへ行き、10/1に無事還付金が振り込まれました。
本当に疲れた・・・泣。

日本円で30万円程度還付されたので、手続きで発生したストレスは消えました!
おそらく最初からIn Out FormやMonthly Tax Deduction Form (PCB) 等、書類が足りなかったのでは、と思います。
最初から申請マニュアル読んで、提出書類もきちっと確認しておけば・・・と後悔してしまいました。
皆様もお気をつけくださいませ。
日本語でe-filingについて分かりやすく解説しているサイトとして、のりセンさんのページがお勧めです!
繰り返しなりますが、フォーム選択にはご注意を。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
コメント
初めまして。
私も同じく確定申告をミスしてしまい、つい最近オフィスに修正しに行ったのですが、30日以内に還付金入金されましたでしょうか…。
At様
はじめまして!コメントありがとうございます。
返信が遅くなり申し訳ございません。
結論、全く還付金の入金はありません。
そのときに先方からいただいた書類を読み直したところ「90営業日以内に連絡なかった場合は~に連絡して」と書いてあったので、1月20営業日とすると、4-5か月待つケースが想定されそうです・・・。