私はメルカリで購入したiPhone6sをかれこれ6年ほど使用していました。
バッテリーの減りも早くなってきて、iosも最新版へ更新できなくなってしまったので「そろそろ買い替えないとダメそうだな」と感じていました。
円安だったこともあり、6月末に日本のAmazonでiPhone12proを購入。
しかし、これがPosMalaysiaとの長い戦いの引き金を引くことになろうとは、この時の私はまだ予想していませんでした・・・。
商品配送の流れ
ざっくりですが、下記の流れで商品をようやく手にすることができました。
- 6月末 商品をAmazonにて注文
- 7月初旬 荷物がマレーシアに到着
- 7月中旬 PosMalaysiaのチャットにて手続き代行依頼
- 8月初旬 引き続きチャットで進捗確認していたが全く進展なし。PosMalaysia International hubまで荷物を引き取りに行く。現地にて窓口スタッフから「SIRIMによる許可が必要」と言われ、当日荷物を引き取れず。
- 8月中旬 SIRIM担当者のレスポンスはかなり早いものの、PosMalaysiaスタッフの対応が遅すぎて商品受け取りを諦め始める
- 8月16日 通関手数料を入金する
- 8月20日 ようやくiPhoneを受け取る
順番に記載します。
7月初旬PosMalaysiaから電話連絡あり
知らない番号から何回か着信があり「どこからの電話だ?」と訝しがってました。
注文したiPhoneがボチボチ届いてもいいはず・・・と思っていたので、もしやと思い調べてみるとPosMalaysiaというマレーシアの郵便局からでした。
配送履歴を調べ見ると、どうやら税関に止められている可能性大。
価格的にも少し高価なものだったので致し方なし・・・。
まずは電話で話してみましたが、まだ英語で意思を伝えられるレベルではなかったので、チャットで対応依頼を始めました。
7月中旬PosMalaysiaのチャットで対応依頼
PosMalaysiaのサイトからチャットを使用。
スタッフさんの回答により、予想通り税関で止められてしまっていることが判明しました。
AIの自動返信だけではなく、夜8時30分までスタッフが返信をくれました。
ただ、人によって言ってることがまるで違う…orz
iPhoneの保管先がPosMalaysia International hubという場所だったのですが、私の住所からはかなり遠い。
現地へ回収に向かうのが厳しい旨を伝えると「それなら我々のチームで対応しましょうか?」とのこと。
通関手続きを代行してくれるとは!
「おぉ、心強いじゃん!」と感じました・・・その時は・・・。
3日毎にチャットで進捗確認を行いました。
「明日くらいには」「あと3日くらいです」「今週中には」
・・・結局いつ終わるん???
だめだ、マジで当てにならない。
2週間ほど様子をみましたが、諦めて現地へiPhoneを回収に向かいました。
PosMalaysia International hubへ
GoogleMapで調べたところ、iPhoneが保管されている場所はどうやら空港のそばにあるらしいことが分かりました。
念のためPosMalaysiaのHPからチャットで「現地に行けば荷物を当日受け取れるか?」と確認したところ、問題ないとの回答。
パスポートと手数料を念のため現金で準備。
KLSentralから空港への電車が出ているので、車酔いをしたくなかったのもあり、こちらを利用しました。
片道RM55かかるのが痛いところです泣(交通費を抑えたい場合はバスの方が遥かに安いです)。
キレイな車内。
本を1冊読み終えた頃、空港に到着。
「さて、どうやってInternational hubまで行こうか?空港の敷地内にあるように見えたが・・・。」
とiPhoneのマップアプリで調べると徒歩4時間・・・。
は???
これはGrabを使わないと無理っぽいとこの時点で気づきました(アホか)。
空港から車で20分程だったでしょうか、Grabを使って現地に到着。
現地で手続き
まず守衛所にパスポートを預け、日付や荷物の追跡番号、名前等を記入します。
守衛所の人から「まずカウンター1に行ってね」と言われたので、さっそく向かいました。
中はかなり殺風景な作りでした。
カウンター1で荷物引き渡しに必要な情報を記入し、椅子に腰かけてスタッフから呼ばれるのを待ちました。
ここでお目当てのiPhone12と書類を受け取りました。
「長かった・・・(´;ω;`)」
荷物を目の前にして「あぁ取りに来た甲斐があったな」と感慨に浸りました。
次にカウンター2へ行って、受付の人にカウンター1でもらった書類を渡します。
「最後にカウンター3に行ってくれ」とのこと。
トラブル発生
言われたとおりカウンター3へ行って、荷物と書類を窓口スタッフに渡しました。
するとスタッフから何故かカッターを渡されました。
「ここで携帯電話の写真を撮ってください。SIRIMに見せる必要があり、彼らに写真を添付して送り、許可を得る必要があります」
確かこんな内容を言われました。
そのとき渡されたカッターは「段ボールを開けて中身の写真を撮るためか」と理解しました。
理解すると同時に「You mean I cannot bring back this parcel today?」と質問すると「Yes」の回答が・・・。
イラついていたり感情が高ぶっているときって、普段はしゃべれなそうな英語がスルっと出てくることってありません泣?
・・・ショックで思考が数秒停止しました。
SIRIM担当者の連絡先が書かれた紙を受け取り、携帯をカウンター1に戻してから、最初の守衛所へ戻りました。
パスポートを返却されたときに「今日荷物を受け取れなかったのか。残念だったな」と若いにーちゃんから言われましたが、私にはくたびれた笑顔を返すのがやっとでした。
SIRIM担当者・PosMalaysia担当者両名と書類のやり取り
家に帰ったあと、SIRIM担当者にiPhone12の写真を添付してメール送信しました。
SIRIMとは「Standard and Industrial Research Institute of Malaysia」の略で、マレーシア標準工業研究所という認証機関のようでした。
高額な携帯電話をマレーシアに輸入する場合、こちらの認証機関から許可を得なければならないということなのでしょうか。
メール送信後間もなく「PosMalaysiaの担当者から書類もらってない?PK1やK1って書類もらってたら提出して」と返信が。
もしかするとPosMalaysia International hubカウンター1でもらった書類に含まれていたのかもしれませんが、私は途中から絶望感で話を全く聞いていませんでした。
そもそも、もらっていなかった可能性すらありますがOrz
PosMalaysiaの担当アドレスに書類をリクエスト。
返事がこないwww
イライラしているタイミングで「弊社スタッフのチャット対応はどうでしたか?」とPosMalaysiaからアンケート調査メールが届きました。
「ビジネス現場でのカスタマー対応ではない」と感じた旨を時系列で入力して回答。
アンケートに答えた翌日、PosMalaysiaから該当書類がWhatsUpとメールで送られてきました。
こっちのスタッフはこういった外部評価に弱いのでしょうか。
際立つPosMalaysiaのいい加減さ
その後もSIRIM担当者・PosMalaysia担当者と書類のやり取りが続きました。
SIRIM担当者のレスはかなり高速でした。
土日だろうが夜だろうが2・3時間後には返信をくれました。
その日の内に返してくれればいいのに。
かたやPosMalaysiaの返信は遅いまま・・・。
指定された書類を出したにもかかわらず「Reminder」と書いて書類提出のテンプレメールを送ってきたり・・・Orz
WhatsUpとメールで既に提出した旨を送信しました。
単純に人手不足なのかもしれませんが、それ以上にやる気のなさを感じます。
良くも悪くもマレーシアの人は、プライベートと仕事をあまり分けて考えてなさそうに思えます・・・。
既に必要書類を提出した旨のメールを送った数日後、謝罪もなくしれっと通関手数料の振り込みリンクが送られてきました。
「この振り込み終わったら発送準備に入ります」と説明が書いてあったので、「あぁようやく終わるのか・・・」と感じました。
翌週、配達員さんからWhatsUpに荷物到着のメッセージが届きました。
チャットを開くと、荷物置き場の床に直置きしている画像が・・・((+_+))
マジか・・・この配達員・・・。
「棚に置くスペースがなかった」とか言ってきましたが、普通に置き場はありました。
置きなおすようにメッセージ送信。
・・・いや、その下にもスペース十分あるやん・・・。
いやがらせかな(-_-;)
おわりに
この一連の手続きは私にとってかなりストレスでした。
「高額商品を海外から輸入しない」これが一番の対策だと思います。
商品の金額+郵送料+保険料はRM500未満に抑えるのが無難です。
何回か日本のアマゾンで買い物をして、問題なくマレーシアに届いていたので油断していました・・・。
ちなみにRM500未満の商品にも、2023年から10%の消費税が別途かかるようになったようです(この理由をもって税関で配送が止められることはないと思われます)。
今後は価格に注意してAmazonを利用しようと思った出来事でした泣。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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