以前、マレーシアの仕事や住まいについて記事にしましたが、他の日常生活についての内容があまりなかったことに気づきました。
折に触れてはいたのですが、一度まとめて書いてみようと思い立った次第です。
少しでも「マレーシアで生活してみようかな?」と考えている人の助けになれば幸いです!
かなり長くなってしまったので、目次をクリックして興味のあるところだけ読んでいただければ!
- 今後マレーシア(主にクアラルンプールエリア)で生活しようか検討している方
- マレーシアと日本の生活環境の違いに興味のある方
気候や環境の違い
1年中暑い
1年を通して温暖な気候です。
だいたい日中は25~33℃くらいでしょうか。
湿度も高め。
観光で訪れる場合は紫外線対策をお勧めします!
かといって、夜はそこまで暑くないため、それほど寝苦しいこともありません。
日本の夏の方が寝苦しいかも・・・。
地震がない
私がマレーシアに来てから地震による建物の揺れを感じたことはありません。
「隣のインドネシアで地震があったニュースを見るのに、なんでマレーシアはないのだろう?」と疑問に思い調べたところ、地震が頻発するプレートから離れた場所にあるためだそう。
地質的にも地震を引き起こす断層運動は確認されていません。
通り雨が多い
クアラルンプールはモンスーンの影響で10月から2月頃が雨季にあたります。
雨季でなくても年間通して降水量は多い印象。
激しく降るときは自分の部屋から外を見ると、あたり一面、雨で真っ白に見えるほど。
こちらに来てからはちょっとの外出でも折り畳み傘が手放せなくなりました。
日の出と日没が遅い
朝は時期を問わず7時過ぎくらいまで外は暗いです。
自分はちょっとした朝活や仕事の準備のために午前6時くらいに起床しますが、起きてから1時間くらいは外が真っ暗なため「まだ夜」な感じです。
部屋から30分くらいで職場に着くのに、なんでそんな早起き?
6時くらいに大音量のアザーン(イスラム教の礼拝を呼びかける歌)に叩き起こされるから、睡眠時間を固定したんだよ。
逆に午後は7時30分くらいまでは明るいです。
日本の夏と同じ感覚ですかね。
服にお金を使わない
基本夏服なので安く済む
秋冬の服やスーツを買うことがないので、安く済みます。
安く済むのはいいのですが、あまりの安さに惹かれて購入したものの、寿命が短かすぎた・・・と後悔することもたまにあります。
ひとことで言えば脆い(生地がペラペラすぎたり、簡単に縫製がほつれる)商品がチラホラ。
これは値段相応で、普通の価格の商品は日本とあまり変わらず。
あと中華街やショッピングモールによってはコピー商品がたくさん売っています笑。
カオスな感じが見ていて面白いかも。
室内では羽織物必須
洒落にならないレベルで寒いです。
日本だと空調設定は25度前後かもしれませんが、公共交通機関やショッピングモール、職場ではガンガンにエアコンが効いています。
個人的な体感温度ですが「15-20度くらいまで下げて設定してない・・・?これ・・・?」と。
ただ、鼻炎もちの私としてはマレーシアの外気の中で過ごしていると、高温で鼻の血管が拡張・高湿度で湿気を粘膜が吸収、結果として鼻が詰まった感覚が強くなってしまうことも。
室内にいるときと室外にいるときでは、呼吸のしやすさが全然違うのでエアコンガンガンも悪くないな・・・と思い始めました。
日本にいたときも夏場は鼻での呼吸が辛かったしなぁ・・・。
また、皆さんはPOY-SIAN(嗅ぎ薬)をご存知でしょうか?
タイのお土産として有名な商品で、小さい円柱状のケース(リップクリームと似た形状)にメンソールのような匂いのする液体が入ったものです。
鼻に入れて使うとスースーして気持ちいいらしいのですが、クアラルンプールでもたまに街中で鼻に突っ込んで使っている人を目撃します。
やはり私みたいに鼻に炎症がある人は、高温多湿の環境だと呼吸がしづらいのは共通しているのかも。
食べ物
屋台の料理は安くてボリュームがある
至るところに屋台があり、安くてボリュームのある料理を提供してくれます。
RM10(約340円)くらい出せば、お腹いっぱい食べることが可能。
ただ人によっては清潔さの観点から抵抗のある人もいるかと思います。
宗教の関係で豚肉の外食は少なめ
肉といえば大体チキンが出てくることが多いです。
牛肉もあまり見ないのは、マレーシアにはヒンドゥー教徒(肉を食べること自体あまり良くないとされている)の人口も少なくないからかもしれません。
イスラム教徒は豚肉がNG、ヒンドゥー教徒は牛肉もNG。
ちなみにご存知の通りイスラム教徒の食事方法は右手を使います。
ご飯は手のひらにお米をのせ、口に近づけたら親指でスライドさせて食べるとのこと。
日本食も充実している
どの程度で充実していると言っていいのか分かりませんが、個人的には満足のいくレベルだと思っています。
ただ、日本にあるチェーン店と同じメニューが出るのかといえば、そうではないのが面白いところ。
現地の好みに合わせているのか、どのチェーン店もメニューを変えています。
観光で来た際には一度食べ比べてみるといいかもしれません。
日本より税金が安い
マレーシアにきてから「日本の税制が狂ってるだけかな笑?」と思うくらい、税金に関する考えがシンプルになりました。
税金が気になるほど負担に感じたことはありません。
サービス税
買い物する際に売上税(Sales Tax)、ホテルやレストランなどの利用でサービス税(Service Tax)が発生します。
売上税は5~10%、サービス税は6~8%となっており、レシートを見ると確かに記載されています。
下記は外食で注文を決済した画面。
また、接客が伴うお店では、サービス税の他にサービス料(10%)も発生するので慣れないうちは注意が必要かもしれません。
このお店はメニュー代にサービス税・サービス料が含まれており、会計が分かりやすかったです。
給料の所得税
私のケースですが、総支給からだいたい5%程度引かれています。
他に何かこまごまとしたものが引かれていた気もするのですが、気にならない程度。
日本の給与明細とは違い、控除項目は少ないです笑。
生活費が安く済む
家賃
RM1,200でワンルームの25階に住んでいます。
KLでもRM2,000程度で2LDK以上のタワマン高層階にも住めると思います(管理会社やオーナーさんによりけりかも)。
私はマレーシア現地の仲介会社さんを利用しましたが、話を聞いていると日本人を相手にしている日本の仲介会社を利用すると家賃高めな物件を案内されるような・・・。
多少はトラブル(帰ってきたらドアが開かない・家の近くに野外イベント会場があってたまに夜も騒音が尋常ではない)もありますが、概ね満足した生活を送ることができています。
光熱費
ガスは利用しておらず、電気代と水道代合わせて大体RM25-40(850~1360円)程度でしょうか。
支払いはオーナーさんが行ってくださり、家賃と一緒にRM50渡しているのですが、余れば私に返金してくれる方式をとっています。
毎月のように返金されており、RM50をオーバーしたら追加で払うのですが、かなり稀です。
電気代の話が出たので、日本との電圧の違いについても触れたいと思います。
マレーシアの電圧は220-240Vで、日本の100Vとは異なります。
コンセントの形状も3つ穴のBFタイプというもので、日本の電化製品はそのままだと使えません。
ただ変換プラグは様々なお店で売っているので、現地調達でも問題はないかと。
私はマレーシア入国後すぐに購入した変換プラグを1年以上使っていますが、特に問題は起きていません。
以下、私の部屋のタコ足配線と変換プラグ画像です。
変換プラグは250Vまでの電圧に対応。
通信費
月RM100(3,400円)程度です。
マレーシアに入国した際に購入したプリペイドsimをいまだに使っており、足りなくなったらチャージしています。
だいたい月1回RM50(1,700円)チャージ(ほぼあまりますが笑)。
Wifiはお隣さんが契約しているものを料金折版で使わせてもらっています。
こちらもRM50。
従量課金ではなく無制限です(とお隣さんから言われています)。
お隣さんは月の半分以上を海外で働いているので、だんぜん私の方が利用頻度高い状態。
だいぶ裕福な生活をしている様なので、細かいお金の管理があまり気にならないのでしょう。
2か月ほどフロア全体でWifiが使えなくなった時期がありましたが、携帯のHotspot(テザリング)利用でしのぎました。
医療費
あまりお医者さんにかからないのでちょっと忘れてしまったのですが、風邪を診てもらう程度ですと、保険を使ってRM10-20(340-680円・薬代含む)くらいだったと記憶しています。
日本語で対応してくれるひばりクリニックという病院があるので、毎回そちらを使っています。
交通インフラの違い
時刻表はないが通勤に使う電車は頻繁に来て安い
クアラルンプールにはいくつか路線がありますが、どれも料金は安いと思います。
区間にもよりますが数十円~数百円程度。
というか、走行区間自体それほど距離がないからかもしれませんが(モノレールは少しお高め)・・・。
なかなか電車が来ないところもありますが、私が通勤で利用している路線は大体3分間隔。
最近は朝の時間帯、電車全体の1/3が女性専用車両になっています。
日本と違って中央車両が女性専用に。
バスは電車ほどの頻度で来ず時間が読めない
交通量によりけりなので、仕方ない部分が大きいなとは思います。
こちらも料金はかなり安め。
なお、マレーシアでは電車もバスもTouch’n Goカード(日本のSuicaやPasmo)が広く利用されています。
Grabというアプリを使ったタクシー利用
乗車前に料金が分かるので便利です。
ただ、場所や時間帯によっては近辺にタクシーがおらず、なかなか捕まらないケースも。
初めての場所にいくときは、他の交通手段がないか?Grabでタクシーが捕まりやすいか?などもリサーチしておいた方が無難です。
車の運転について
私自身免許を持っていないので「歩行者から見たマレーシアドライバーの運転」についてです。
- 車線変更が多い
- ウインカーを出さない・もしくは出しっぱなしで曲がる方向が当てにならない
- 車間をバイクがガンガン追い抜いていく
結構カオスなことになっています笑。
歩行者に優しくない
何度かこのブログでも触れてきましたが、歩道があまり整備されていません。
地図アプリも日本ほどは機能していないように感じます。
野犬も多いので、生活に慣れないうちは「道を歩く」という日常的な行為がストレスになるかも。
人気のスポーツ
バトミントン
マレーシアではバトミントンがかなり人気。
私の住んでいる物件にもバトミントンコートが複数あります。
Lee Chong Wei(リー・チョンウェイ)さんというオリンピックメダリストも輩出しています。
サッカー
サッカーも人気があるように思います。
よく飲食店のテレビ中継でサッカーが映されていたり、学校で生徒が練習しているシーンを目にします。
ただ、気のせいかもしれませんが、サッカーで遊んでいる子はだいたいマレー系が多く、中華系マレーシア人の子は少ないのかも?
この辺りは学校がどんな感じか分からないのでなんともです・・・。
人付き合い
良くも悪くも距離が近い
道端で会う人・エレベーターで一緒になった人・トレーニングルームで一緒になった人など、あまり面識のない人から話しかけられる機会は日本より多いと思います。
正面から歩いてきた人が道を尋ねてくるのかと思いきや「すまんがRM3ほどめぐんでくれないか?」などというケースも。
キャッシュを持ち歩かなくなったこともあり、丁重にお断りしますが笑。
基本的に明るくて親切な人が多いと思います。
「自己肯定感が高い人多いな」という印象。
個人の行動を尊重する
例えば日本ですと「公共の場では静かに」といった暗黙の了解があると思います。
これはマレーシアに限らないと思うのですが、公共の場でも「個人の行動を尊重する」傾向が見られます(もちろん宗教関連の行事や法律上のルールは除く)。
電車内で大音量の音楽を聴いていたり、大声で通話していても「その人個人の行動」として尊重している気がします。
他民族国家という特徴もあると思うのですが「ヒトはヒト」といった感じですね。
おわりに
思いついた範囲ですが、日本と比較しつつ書いてみました。
日本もマレーシアも一長一短ですね。
マレーシアについて私が特にいいなぁと思っている点は人のおおらかさです。
一例を挙げますと、仕事でも私生活でもマレーシアに来てから「ブチぎれる」レベルで怒っている人を私はまだ見てません。
日本にいたときは、仕事でフロアに声が響き渡るほどの怒鳴り声があったり、コンビニで店員さんにキレているクレーマーだったりを見ることはありました。
私自身、上司から詰められたことも度々ありましたが、マレーシアでは一度もなし・・・。
何か失敗があっても「お互い様だよ」と相手を許す環境だと感じていますし、この点は今後どこで暮らすことになってもマレーシア式を続けていければなぁと思っています。
日本は立場を盾にキレる人が多すぎるのかもね。
場所を問わず、寛容な心をもちたい。
脈絡のない記事になってしまったかもですが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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