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アイコンのSVGファイルを内部サーバーにアップして読み込み短縮を図ってみた

前回の記事でグローバルナビゲーションに使っているアイコンが原因で、モバイルの読み込みも大幅に遅延していると記載しました。

外部からGoogle fontsにあるMaterial Symbolsを読み込んでいましたが、Cocoonの親テーマを調べていると、Font Awesomeを内部サーバーから読み込ませていることに気づきました。

「これならMaterial Symbolsも内部サーバーから読みこませる方が、Pagespeed Insightsのスコアも安定するのでは?」と考え、実行しました。

たけぞー
たけぞー

この方法が自分にとっては最適解だった!

この記事を読むとわかること
アイコン(SVGファイル)のダウンロードからワードプレスサイトへ適用するまでの手順

こんな人に読んで欲しい
  • フォントを内部サーバーから読み込みたい方
  • ブログ初心者の方

Google FontsのSVGファイルをDLして使うことに権利面で問題ないか?

まずやりたいことが権利関係をクリアできているか?というところから調べました。

結論、問題はありませんでした。

Google Fontsの多くはオープンソースで提供されており、商用利用を含めて誰でも自由に利用することができます。

Google FontsからSVGファイルをダウンロードしてリネーム

Google Fontsから使いたいアイコンのファイルをダウンロードしました。

Google FontsからMaterial symbolsをsvgファイルでダウンロード。

SVGかPNGを選択できます。

ここではSVGファイルを選択しました。

SVG(Scalable Vector Graphics)ファイルとは?

ベクター形式(主に数学的な計算によって形状や線、色などを定義するファイルを指す)の画像ファイル。

*対義語: ラスターファイル(ピクセルによって構成されるJPEGやPNGなどのファイル)

ピクセルではなく、数式や座標を使って画像を描画するため、解像度に依存せず、どれだけ拡大・縮小しても画質が劣化しないのが特徴。

SVGはXML形式で記述されているため、テキストエディタで編集可能であり、主にWeb上でアイコンやイラストを表示するために使用される。

また、CSSやJavaScriptで簡単に操作やアニメーションを加えることも可能。

出典: W3C

調べたところ、アイコンとして使うにはPNGよりもSVGファイル形式の方が良さそうだったので、こちらを選択。

たけぞー
たけぞー

まだ見ぬ拡張子の世界が・・・。

一通りDLした後は、自分が判別しやすいファイル名に変更しました。

ダウンロードしたアイコンをリネーム。

cPanelのファイルマネージャーを使ってサーバーへアップロード

子テーマにアップロードしたかったので、下記パスにフォルダを作成。

新しいフォルダ名に分かりやすい名前をつけました。

フォルダ作成後にスクリーンショットをとったため、既にiconsというフォルダはできていますw。

DLしたMaterial Symbolsをこちらへアップロードしました。

子テーマのfunction.phpを使ってナビゲーションにアイコンを付与

ファイル操作前に子テーマのCSS、head-insert.php、メニューのナビゲーションラベル等から、前回まで使っていたコードをいったん削除しました。

SVGファイルが上手く使えなかった時のために、念のためコードを保存。

最初はCSSだけ使ってアイコンを適用させようとしたところ、他の記述と重なってしまった部分があるようで、モバイルフッターメニューの表示が崩れました。

そこで、CSSには手を加えずに子テーマのfunction.phpのみ変更するよう作戦変更。

実際に使ったコードはこちら。

//-------------------------------------------------------
//グローバルナビゲーションにアイコン表示
//-------------------------------------------------------

function add_menu_icons($items, $args) {
    // 投資アイコンを追加
    $items = str_replace('>投資<', '><img src="/wp-content/themes/cocoon-child-master/icons/icon_investment.svg" style="width:24px;height:24px;vertical-align:middle;margin-right:2px;position:relative;top:-2px;">投資<', $items);

    // 海外生活アイコンを追加
    $items = str_replace('>海外生活<', '><img src="/wp-content/themes/cocoon-child-master/icons/icon_livingabroad.svg" style="width:24px;height:24px;vertical-align:middle;margin-right:2px;position:relative;top:-2px;">海外生活<', $items);

    // 自己紹介アイコンを追加
    $items = str_replace('>自己紹介<', '><img src="/wp-content/themes/cocoon-child-master/icons/icon_selfintroduction.svg" style="width:24px;height:24px;vertical-align:middle;margin-right:2px;position:relative;top:-2px;">自己紹介<', $items);

    // サイトマップアイコンを追加
    $items = str_replace('>サイトマップ<', '><img src="/wp-content/themes/cocoon-child-master/icons/icon_sitemap.svg" style="width:24px;height:24px;vertical-align:middle;margin-right:2px;position:relative;top:-2px;">サイトマップ<', $items);

    // 仕事アイコンを追加
    $items = str_replace('>仕事<', '><img src="/wp-content/themes/cocoon-child-master/icons/icon_work.svg" style="width:24px;height:24px;vertical-align:middle;margin-right:2px;position:relative;top:-2px;">仕事<', $items);

    return $items;
}
add_filter('wp_nav_menu_items', 'add_menu_icons', 10, 2);

メニュー名とアイコンの高さが合っていなかったので「position:relative;top:-2px」を加え、平行に見えるよう調整しました。

修正後のPagespeed Insightsスコア

修正後はこちら。

アイコンの読み込み元変更後のPSIスコア。

とはいえ計測する度にマチマチな数字が出ていて、75-92の範囲、だいたい80台前半といった印象です。

ただ今回はモバイル版でもアイコンを読み込むことに変更したので「このくらいのスコアが出ればいいかな」と個人的にはある程度納得しました。

アイコンをモバイルにも適用。

ここからさらに表示スピードを上げることができるか?

Cocoon本来の表示スピードに近づいてきました。

「改善の余地はあるだろうか?」と感じ、Googleデベロッパーツールから足を引っ張っているであろうLCPの内訳をチェック。

Googleデベロッパーツールで各項目の読み込み時間確認。

上記の結果より「これ以上の表示スピード短縮は厳しいかも」と思いました。

アイコンだけで合計1秒以上使っており、jsファイルの読み込みも加えると現在のLCPの表示スピードは妥当な範囲かなと。

たけぞー
たけぞー

デザインを優先させるには表示スピードを犠牲にしないといけないということかな・・・。

プラグインを使う・アイキャッチの拡張子を極力webpに変更するなど、まだできることはありそうですが、当面はこちらで満足したいと思います。

余談ですが、各SVGファイルが1KB未満だったのには少しびっくりしました。

おわりに

外部からCSSを読み込むより、内部から読み込んだ方がPSIのスコアは安定しました(当然と言えば当然ですが)。

今回は以下の内容を学習しました。

  • フォント読み込みは時間がかかる
  • PSIのスコアを伸ばすには、自分がサイトでやりたいこととの間で妥協が必要

遠回りしましたが、ブログ初心者としてはページの表示スピードについて色々なことが学べて良かったです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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