ローランドさんプロデュースのRBLはマレーシアで成功するか

前の記事を書いているときに、日本で脱毛していた頃の価格を調べていました。

その際ローランドさんが何度かヒットしたのですが、マレーシアで脱毛サロンをオープンされたとか。

お店の情報を調べようと思ったのですが、HPがヒットせず(インスタやTikTokはヒットしました)、具体的な価格やサービス内容が分かりませんでした。

脱毛サロンをマレーシアでオープンするにあたって、障壁となりそうなことを考えてみました。

マレーシアの脱毛需要はいかに

正直な感想としては、マレーシアに住んでいる人たちは日本人よりも脱毛に関する意識は低いと思っています。

日本人だけをターゲットとしていると、かなり苦戦するのでは・・・。

ただ、日本人以外の見込み顧客も数がかなり限られてくるのではないでしょうか。

理由は以下の通りです。

人口が日本より少ない

2022年時点におけるマレーシアの人口は約3,400万人です。

確かに若い人は多いですが、日本の1/4の市場規模。

さらにムダ毛処理したい!という人はさまざまな理由で、日本よりも小さな割合になるかと推測されます。

同年時点でマレーシアに住んでいる日本人は約25,000人とのことでかなり少なめ。

イスラム教徒が多い

マレーシアの人口の大半はイスラム教徒です。

女性は外出時に肌の露出を抑えることが求められ、顔以外はムダ毛が生えていようがいまいが他人にはあまり分かりません。

宗教的な話をすれば、コーランには男女とも脇とデリケートゾーンの処理をしなければならない旨の記載があります。

「他の部位は?」というとむしろ生やすことを推奨されているケースも。

男性はヒゲを伸ばすことを奨励されます。

ヒゲについては預言者ムハンマドがそうしていたそうな。

宗教上の特性から脱毛需要が多いか?と言えば、日本よりは少ないと思います。

私の身の回りにも肌を隠さないムスリムの女性もいますが、どちらかと言えば長袖を着用し、足も露出しない人が多数派です。

日本ほど容姿がアイデンティティーに結びついてない人が多いのでは

日本人は義務教育時代から、クラス内ヒエラルキーの判断基準として「容姿」が占める割合は大きいと思います。

マレーシア、というか東南アジアでは日本ほどそういったことがないように感じます。

これは私の主観ですが・・・。

私の職場にはマレーシア人の他に、タイ、フィリピン人メンバーもいます。

ムダ毛処理をしていない女性は少なくありません。

ただ自分に自信がないのか?と言えばそうではなく、明るく意見をはっきり主張できる人が多いです。

そういったシーンを何回か見て「本人たちにとって容姿の良し悪しは、それほど重要じゃないのかもしれない」という考えに至りました。

みんながみんなそうではないと思いますが。

マレーシア人の労働意欲

需給面に続いて、店舗運営上の難しさについて想像ですが書いていきたいと思います。

Youtubeの動画やインタビュー記事を見たのですが、店長さんは日本育ちとのことでした。

とてもお綺麗で広告塔としての役割もあるのだと思います。

この動画を見る限り、日本人としての労働観をもってきちんと仕事に励まれるのではと感じますね。

Youtubeより

他のスタッフがどこまで仕事にコミットできるか

仮にですが、スタッフにマレーシア現地の人を雇用しているとします。

その場合、サービス品質の担保が課題になるような気はしています。

マレーシアの人は、細かいところまで気配りを怠らずにサービスを徹底するといったことは難しいのでは・・・と。

良く言えばおおらかで、細かいところまで気にしない=自分のミスにも他人のミスにも寛容な方が多い印象です。

おそらく現地で暮らしている日本・韓国・中国人の方あたりは近い感想を持つのではないでしょうか。

つまり、店長やマネージャーがローランドさんから求められるサービス提供水準をスタッフに落とし込めるのか?という部分が相当難しいのではないかと。

発生しそうなトラブル

偏見ですが仮に現地スタッフで固めて、あまり教育を行わなかったり、日本式の教育を無理強いしたりすると、以下のようなトラブルが起こりそうな気はしてます。

<店舗従業員・クライアント間>

  • 他所で数回脱毛しているのに、クライアントの話を無視して高いセット料金をゴリ押しする
  • 受けた予約時間を間違える
  • お店の価格に見合わない質の低い施術で信頼を失う

<管理職・店舗従業員間>

  • 自分のミスを認めずにも言い訳ばかりする
  • ミスを指摘したところで打っても響かず改善されない
  • 勤務時間を守らない

などなど・・・。

あくまで「マレーシアの人の性格考えるとこうなるかも」という話で、みんながみんなそうではないとは思いますが。

初めからある程度マレーシアの国民性を分かっていて、スタッフをそろえているとしたら流石ですね。

その場合、富裕層向け特化型店舗になりそう。

マレーシアで日本のサービスレベルを徹底して行うことができれば、それだけで他店舗との差別化になるでしょう。

おわりに

成功してほしいなと思う反面、上記の内容が個人的に不安要素かなと感じました。

  • マレーシアの脱毛需要について期待値をある程度把握できているか?
  • スタッフ管理に問題はないのか

特に脱毛需要の方についてはたまに女性でもひげを生やしっぱなしにしている人を見るので、容姿に興味のない人が多いのでは?と思ってしまいます。

そこそこ安い価格帯で脱毛してくれるお店もそれなりにありますし、日本人か裕福な中華系マレーシア人がターゲットなのかもしれませんね。

開業初期は話題性で客足に問題ないかもしれませんが、長い目で見て順調に店舗運営ができるのか。

引き続きマレーシアのRBLの動向をチェックしていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました